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「良い子」という呪いを携えて生きるということ。

最近、会社で「お前は本当に良いヤツだな」と言われることが多い。 これは自慢でもなんでもなく、むしろ皮肉やからかいといったニュアンスを多分に含んでいるのだが、確かに僕は自分自身「とても良い子」であると思っている。 大学生の頃の僕は、「良い子」…

検索エンジンには捉えられない「雰囲気がどんぴしゃに似てる」作品5組。

小説を読んでいて、音楽を聴いていて、あるいは映画を観ていて、「あ、この作品はあの作品に似ているぞ!」と思ったことが、誰しも一度はあるだろう。 当然、別のジャンルの作品どうしよりは、SF小説ならSF小説、ロック・ミュージックならロック・ミュージッ…

「メディア・プランニング」が意味をなさなくなる時代へ。

昨今、日本では新しい動画サービスが次々と誕生している。NETFLIX・Huluといった黒船勢にはじまり、民放各局の合同キャッチアップサービスTVer、テレビ朝日とサイバーエージェントが立ち上げたAbemaTVなどがそれに続く。 僕も時々NETFLIXやTVerを観るのだが…

ロボットや人工知能によってアイデンティティが脅かされるのは、「人間より仕事ができるから」ではない。

「ロボットが人間の仕事を奪う未来」というテーマが、マクドナルドの前CEOの発言をきっかけに、話題になっていた。 ロボットが人間の仕事を奪う「最低賃金」は15ドル:マクドナルド前CEO発言 また、人工知能(Artificial Intelligence、AI)についての議論も…

女の子とバーに行った時におススメできるカクテル10選。

普段、居酒屋やレストランで頼むカクテルと言えば、せいぜいジントニックやカシスオレンジ、カルーアミルクといったところだろう。 もちろん、そういったカクテルが「さすがはスタンダード!」と思わせる安定の美味しさであることは事実だ。 しかし、せっか…

『東京よばなし』、しませんか。

自分はどうやら、「飲み会」なるものが好きではないようだ。 そう気付いたのは、大学生になって少し経ってからのことだったと思う。 その場にいる人たち全員が楽しめるような、バカ話や恋愛トーク。その瞬間を楽しむために準備され、即座に消費されてゆく、…

就職活動に「相性」は要らない。

僕が就職活動をしていた頃、「広告業界に行きたい!」という気持ちは誰にも負けないくらい持っていたつもりだったが、一方で、「僕が広告業界の選考にパスできるのか?パスできたとして、はたしてやっていけるのか?」という迷いも、少なからず抱いていた。 …

4人以下の飲み会が居心地の良いものになる理由を、数学的に証明する。

新卒で広告代理店に入り、はや2年が過ぎようとしている。 テレビ広告業界の会食や合コンなど、京都の片田舎でPCRなぞを駆使して遺伝子について考えていた頃とは真逆のめくるめく世界に放り込まれることになった僕だが、人間の根本の部分はやはり変わらず、大…

仕事に疲れ果てた君を救ってくれる、おススメの小説5選+α。

社会人1年目の、10月も終わりの頃だった。新卒で配属された内勤の部署から媒体の部署への異動を、僕は当時の上司から言い渡された。 それは、コミュニケーションプランニングの仕事を志望して入社した僕にとって、青天の霹靂だった。 深夜まで続く会食、初ラ…

もうすぐ絶滅するという、広告代理店の「テレビ局担当」の仕事について。

少し前の 電通報 でも紹介された『広告ビジネス 次の10年』(横山隆治氏ほか著)では、次世代の広告業界に必要とされない人材の筆頭として、「メディアの事情通というだけのメディア担当」が挙げられている。 僕はこの本を読んでコミュニケーションプランニ…

人と深い話をするための、「コミュニケーションの4つのC」

今日は、人と深いコミュニケーションをするためのヒントについて書いてみようと思う。 なお、本稿は先日書いた 人を笑わせて場を盛り上げるのが苦手な人のための、コミュニケーションの戦略。 における「対話」についてさらに詳しく書いた記事でもある。そち…

Twitterのツイート数の表示廃止によせて。あるいは、ざっくりと「共感」について。

Twitter社がツイート数の表示を廃止したことで、ウェブの世界には小さからぬ旋風が巻き起こっている。 この機能変更により、インターネットという大海原の片隅にひっそりと浮かぶ当ブログのような零細メディアは、転覆し沈没するレベルの大打撃を被るだろう…

ハロウィンがちっとも楽しくないあなたへ。

僕が大学に入った2000年代の後半あたりから、ハロウィンというイベントは徐々に市民権を得てきたような気がする。 僕の入っていたサークルでは、毎年ハロウィンが近くなると「今年は何の仮装をしようか」とみんなで考え、あれこれと準備しあったものだった。…

人を笑わせて場を盛り上げるのが苦手な人のための、コミュニケーションの戦略。

何度か書いていることだけれども、僕は人を笑わせたり、楽しませたりすることが苦手だ。 もちろん、僕と波長の合う人であれば、「村上春樹風に昨日の出来事を描写する」とか、「『シャイニング』のジャック・ニコルソンの顔真似をする」とかいったアホな遊び…

思春期にみていた世界が蘇る、「またここに戻ってきたい」と思う小説10選。

ものごころついた時には部屋中に本がうず高く積まれていたという環境もあって、僕は昔からたくさんの活字に親しみながら生活してきた。 人生の時々で読んできた小説には、当時の記憶がしおりのように挟み込まれ、ページを開くといつでもその頃にタイムスリッ…

死ぬまで死ぬほど自分探し、それでいいんだ。

「自分探し」という言葉に軽侮のニュアンスが含まれるようになったのは、いつからだろうか。 僕が大学を休んで1年間インドで暮らしていたと言うと、決まって返ってくるのは「自分探しにでも目覚めちゃったの?」という言葉である。 ここでいう「自分探し」に…

「明日も自主休講にするかぁ」とつぶやきながら、一人暮らしのアパートで深夜に聴き入るのにふさわしい洋・邦ロック10曲。

毎朝9時に出社し、ひたすら仕事をこなし時には詰められ、ふと気がつくと夜9時を回っている…。Mr.Childrenの『雨のち晴れ』に出てくるほど単調な生活ではなくとも、大学時代からは考えられぬほど「充実した」僕の生活だ。 大学生の頃は、2限目あたりの講義に…

SNSが浮き彫りにした、僕たちが心の底から恐れているもの。それは「他者への無関心」である。

インターネット論壇で時たまテーマとして取り上げられるのが、「嫌われてもいいから自分をさらけ出せ」という話である。 僕も以前このブログとは別の場所で「人に嫌われてもいいから、自分の好きなことを発信しよう」といった内容の記事を書いたことがある。…

怨念、悪魔崇拝、狂気、絶望、憤怒…人間の心のグロさを存分に楽しめる映画5選。

小説でも映画でもよいのだが、僕の好きなコンテンツの特徴の一つに、「人の心の歪みや偏りを存分に描いている」というものがある。 「希望はいいものだよ。多分最高のものだ」という名言を否定するつもりはないが、個人的には絶望も希望と並ぶ最高のスパイス…

僕が「スクールカースト」から解放された日。

高校の頃、学校に行くのが嫌でしかたがなかった時期があった。 傍目には、決してそうは見えなかったと思う。硬式野球部に所属し、平日も土日もなく朝から晩まで野球漬けだった僕は、「バラ色の高校生活」とは言えないまでも、「そこそこアツい青春」を送って…

広告代理店のテレビ担当「局担」の正体

広告代理店のメディア担当、と言えば、オシャレなスーツに身を包み、夜な夜な宴会を渡り歩いている―。あなたも、そんなイメージを持っていないだろうか。 特に、「メディアの王様」と言われるテレビの担当者のことを、広告業界では「局担」と呼ぶ。 今日は、…

青春時代に聴いておくと、後からもれなく思い出になって死ねる邦楽ロック・ポップス10曲

どうやら春が来たようだ。 いろんな人に聞くと、春は「希望に満ちた、ワクワクする」季節であるらしいが、僕にとっては春という季節ほど切なくて胸が苦しくなる季節は他にない。 過去のあれこれをとりとめもなく思い出して、一人でノスタルジーに浸り、死に…

インターネットは、人間を強化することはできない。あるいは、僕が前のブログをやめた理由について。

この2015年の2月の時点で、この記事を読んでくれている人は、おそらく僕の前のブログを読んでくれていた人だろう。 好きか嫌いかは別にして、僕が何か文章を書いていたらそれを読んでやってもいいよ、そういう気持ちを持ってくれている人たちだと思う。そう…

このブログについて。

「忘れられても。」というタイトルには、僕が文章を書く上でこうありたいなと思う、二つの気持ちを込めています。 一つは、「忘れられてもいいんだ」ってこと。 僕は、良いコミュニケーションって水みたいなものだと思っています。無色透明で何の味もしない…

コミュニケーションにおいて何よりも必要なのは、「勇気」だと思う。

友人から相談を受けていて圧倒的に多いのは、「好きな人の気持ちがわからない」「付き合っている人の考えていることがわからない」という悩みである。 先日も「彼女に振られた」という悲しい知らせを友達から受け取ってしまった。「あの子のことは、最後まで…

就職先を「人」で決めてはいけない理由。

就職活動において、最終的にその企業に決めた理由で最も多く挙げられるのは、「人」という理由ではないだろうか。 人が合うから、人が魅力的だから…。言い方はなんでもいいが、要するに「いいなと思える人がたくさんいそうだ」というのが、「人で決めました…

「教育に関心があります」と言う人はまず、「受験勉強の意味」を語れるようになってほしい。

最近、「教育に興味がある」と言う人によく出会う。 たいていは、下のような理由で、教育に興味を持っていると言う。 「偏差値至上主義ってやっぱりおかしいと思うんですよ。偏差値ではなく、やりたいことで高校や大学を決める。机の上でしか通用しないお勉…

「次世代の凡人」に告げる、これからの生き方。

先日、上司から「新卒1年目で会社を辞めてしまった先輩」の話を聞いた。 その人は、「こんな仕事は自分のやる仕事じゃない」と言って、次第にやる気を失い、フェードアウトしてしまったそうだ。 こういった理由で会社を辞めたり精神を病んでしまったりする人…

The Velvet Underground & Nico - The Velvet Underground / Andy Warhol が遺した、ロックという新しい芸術のかたち。

1960年代の中ごろ、ニューヨークで新しい芸術の試みがなされようとしていた。 中心となった人物は Andy Warhol。50年代に広告業界のデザイナーとしてキャリアをスタートさせた Warhol は、50年代末からアーティストに転身し、「シルバー・ファクトリー」と名…

自己実現3.0【豊かさを求めるのでも夢から逆算するのでもない人生】

今、自分はどう生きればよいのだろうか。 これは、僕が大学の6年間ずっと考え続けてきた問いであり、また、僕と飲んでくれた多くの学生が語っていた悩みでもある。 仕事が忙しくないそこそこの企業に入って(あるいは公務員になって)、30前くらいで結婚して…

Please Mr.Lostman - the pillows / いつか忘れ去られる運命であっても歌い続ける。1人でも、聴いてくれる人がいる限り。

ブログで何かを発信するという行為は、そう楽なものではない。 特に僕にとっては、ブログは無味乾燥な情報を掲載する場所ではなく、自分のメッセージを書きつける場所であるから、なおさらだ。 一生懸命書いても、誰にも届かないのではないか…。届いたとして…

コミュニケーションの3つの目的から考える、「コミュ力」の正体。

僕が大学生とさし飲みをしていて時々聞くのは、「自分はコミュニケーション能力がなくて、なかなか他の人と仲良くやることができません」という話だ。 ただ、僕はそうした相手とまさにその時一緒に飲んでいるわけだが、別段その人がコミュニケーションが苦手…

面接で「何か質問は?」と聞かれた時に困らない、たった1つの質問。

もくじ 1. どこでも誰にでも使える「良い質問」 2. 「その人にすべき質問」とは 3. 「その場所ですべき質問」とは 4. 質問とは、ボクシングのカウンターである 1. どこでも誰にでも使える「良い質問」 僕が就職活動をしていた時、いつも頭を悩ませていたのは…

IT'S A WONDERFUL WORLD - Mr.Children / 聴くと少しだけ救われる、短編映画の傑作集のようなアルバム。

桜井和寿の病気による2回目の活動休止の直前に出された、Mr.Childrenの10thアルバム。 「秩序のない現代にドロップキック」「わずかにあるマネーで誰かの猿真似」と、醜い現代社会を痛烈に批判していた彼らが、その醜さすらも美しいと捉えてしまおうと歌う、…

The Bends - Radiohead / 「普通の人」になりたいという願望に苦しむ、すべての「変わり者」への応援歌。

ロックでやれることは、もうあらかたやり尽くされてしまった…。そんな世紀末感の漂う1990年代に彗星のように現れた、Radioheadの2ndアルバム。 1stアルバムで見せたトリプルギターのアンサンブルの、ひとつの完成形を提示する名作である。 the bendsは「潜水…

名前をつけてやる - スピッツ / 情けない青春が詰まった、幻想的な絵本みたいな音楽。

スピッツ。 日本人ならたいていの人が、このバンドの名前くらいは知っているだろう。彼らの代表曲の1つ"空も飛べるはず"は、しばしば学校の合唱用の曲として取り上げられるほど、世の人々に浸透している。 しかし、スピッツというバンドは、「音楽の教科書に…

Q - Mr.Children / メジャーど真ん中にいるバンドが繰り出した、渾身の実験作。

ミスチル、と言えば、みなさんはどんな曲をイメージするだろうか。 1990年代に青春を過ごした人なら、"innocent world"や"Tomorrow Never Knows"と言った懐かしい名曲たちを、今20歳前後の人なら、"Sign"や"しるし"を、それぞれイメージする、ということにな…

The Stone Roses - The Stone Roses / 水のような、極上の透明感。

最初にこのアルバムを聴いた時、あまりにもすっと聴けて「あれ?もう終わったのか」と拍子抜けしてしまった。 それほどまでに、このThe Stone Rosesのセルフタイトルアルバムは、聴き手に違和感を与えずスムーズに流れてゆく。 かといって印象に残らないかと…

FUTURAMA - SUPERCAR / 退屈な日常にも名曲は流れてるよって、教えてくれる名盤。

西暦2000年。この世界とは違うどこかの並行世界のお話。 1961年に始まったアポロ計画は順調に進行し、とうとう37号が宇宙に向かって旅立った。 星の落ちてくるような夜、SHIBUYAの街は風に乗るサーフボードが行き交う。 しかし、それが特別な光景というわけ…

White Light/White Heat - The Velvet Underground / きみは、この白い熱を感じるか。ロック史に残る傑作。

クールに、しかし心たぎらせて。 白熱、という日本語の直訳がぴったりな、The Velvet Undergroundの2ndアルバム。 例えば宇宙に浮かぶ星の温度を知りたい時、その星の色を手がかりにすればよい、という話は、聞いたことがあるかもしれない。赤よりも黄よりも…

広告業界にはなぜ合コン好きな人が多いのか。

少し前に書かれた、さとなおさんの「広告業界が変化しにくい根本的な理由」を読んで、「うわあ、なんとなく考えていたことを、さとなおさんに完璧な言葉にされてしまった…」とショックを受けた。 まあ、さとなおさんのお墨付きをもらった、と勝手にポジティ…

一貫性が無くても、2年休学してても、構わない。それがきみの人生。

就職活動が終わった。 あまり大変だと思うこともなく、最後まで極めてポジティブに就職活動に取り組めた。いろんな人と話しいろんな世界を見れるのが、本当に楽しかった。 自分はいろいろと幸運なのだろうと思う。 僕は、高校は理数科、大学も理学部という、…

「私はこういう人間です」と語れるようになれたら、その大学生活には、意味があったと思う。

年が明けて、成人式の時期がやってきた。 もうすぐ期末試験があって、春休みになって、卒業式があって、そしてまた、春が来る。 僕はついに大学学部6年目に突入するわけだ。(1年半休学していたから、実際の学部在籍期間で言ったら4年目なんだけど。) 18歳…

変人なんて、やめちまえ。

2010年、秋。京都。 僕らは朝っぱらから大きな浴槽を運んでいた。 宝ヶ池のコーナンで買った木材で組み立てた、手製の浴槽だ。 早朝の東大路通はガラガラだ。時折すれ違う人が、僕らを不審そうな目で見ているのがわかる。 反対側の端を抱えている友人が「重…

人を「意識高いかどうか」で語るのはやめようぜ

先日、自分が就職活動をするにあたり、とある人に連絡を取った。僕よりも上の学年で、すでに内定が決まっている人だ。 就職活動が本格化するのは12月。今の時期はとにかくいろんな業界の人に話を聴きたいと思っていた僕は、内定の決まっているその人に話を聴…

休学が僕にもたらしたもの

前のエントリーから1カ月以上間が空いてしまったが、とりあえず僕は無事に日本に帰った。 インドで過ごしたあの10ヶ月はどこか異世界での出来事のようにも感じられるけれど、未だ片付ける気にならない半開きのトランクや、ズボンのポケットに入っていたイン…

インドア派が海外に行って思ったこと

僕の海外インターンが、少しずつ終わりに近付いている。 8月8日にインドを出国し、その日に関空に着く予定だから、ちょうどあと1カ月。 そして、日本に帰ったら、3年生の後期から大学に復学。大学時代という長いモラトリアムのそのまた中休み、休学期間が終…

インドの若者は、「自己実現」の夢を見るか

天井に吊るされた扇風機が、夕暮れ時のぬるい空気をゆっくりとかき混ぜる。 僕の隣のベッドで、冷蔵庫のない台所で調理したベジタリアンカレーをおかずに、インド人のルームメイトがチャパティ(インドの庶民的パンの一種)をほおばっている。お腹いっぱいに…

留学や海外インターンに半年以上行くべき理由

「海外留学を考えてるんだけど、いったいどれくらいの期間行けばいいんだろう?」 「海外に3カ月滞在するのと1年滞在するのとでは、どんな違いがあるんだろう?」 これらは、海外で留学なりワーホリなりインターンなりをすると決めた後に浮上してくる難問で…

英語を話せても代替不可能な人間になんてなれやしないんですよ

今日は英語について書いてみようと思う。 インドに来て半年が経った。日々の業務での同僚・上司とのやり取りはすべて英語のため、必然的に僕の英語能力は向上していると思う。 試験を受けていないからなんともいえないんだけど、主観的なエピソードでいいな…