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第10位
公開:1973年
『ペーパー・ムーン』ペテン師の男とすれっからしの女の子、はじめはケンカばかりしていた2人の旅は、やがてそれぞれにとって無くてはならないものになってゆく…。大恐慌時代のアメリカを映した、心温まるロードムービー。ハラハラもワクワクもしないけど、また必ず観たいと思いました。
— クヌルプ (@qnulp) April 1, 2015
第9位
近松物語
監督:溝口健二
公開:1954年
メモ:人生はどこまでも不条理であること、一人の人間のエゴがその周囲の暮らしをことごとく壊滅させてしまえること、そして幸せとは何か―。息もつかせぬストーリー展開を軸になされる、登場人物たちの心のうちの描写が素晴らしすぎる。名作です。
第8位
カジノ
監督:マーティン・スコセッシ
公開:1995年
『カジノ』観客を惹きつけて離さないエンターテイメントとしての力、豪華絢爛な世界に匂いたつ強烈な男臭さ、カネと暴力による支配権を手にしてなお、主人公が求め続ける人間らしい感情…。スコセッシ監督の魅力のすべてが詰まった代表作。彼の作品を観ていると、時折涙がにじんでくる。
— クヌルプ (@qnulp) February 17, 2015
第7位
監督:滝田洋二郎
公開:2008年
『おくりびと』生と性と死は、いずれも隣り合わせにある。腐乱した老人の遺体を納棺する仕事の後、妻に欲情するシーンがとてもよかった。蔑まれる仕事の存在、家族や友人との関係、生きて死ぬこと、人生のありとあらゆることについて、穏やかにしかし躊躇なく問い直してくる、素晴らしい作品です。
— クヌルプ (@qnulp) 2015年10月11日
第6位
チャイナタウン
監督:ロマン・ポランスキー
公開:1975年
メモ:レイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』を彷彿とさせる、重厚なサスペンス映画。最後まで観る者を引きつけてやまない脚本が見事。ジャック・ニコルソン扮する主人公のカッコ良さもさることながら、ラストシーンに立ち込める哀しみには胸を打たれる。傑作でした。
第5位
監督:犬童一心
公開:2003年
メモ:そんなに立派な人でなくても、誰かと恋愛している間はとても強くなれたりする。そこで本当に成長できるのか、それともこの作品の主人公のように、結局はその強さは一時的なもので、やっぱり自分は弱いということを思い知ってしまうかは、人それぞれではないでしょうか。
第4位
監督:ミヒャエル・ハネケ
公開:2001年
メモ:人間の善意につけ込むパウルとペーターの非人間的な行為。それらに加え、眉をしかめつつ「ファニーゲーム」に参加している自分自身の姿を、時折カメラのこちら側に向けて発言するパウルに気付かされて、二重に胸糞が悪くなる。でも、名作です…。
第3位
魚影の群れ
監督:相米慎二
公開:1983年
『魚影の群れ』邦画の最高傑作の一つにして、相米慎二監督のリアリズムの真骨頂。これほどまでに花鳥風月という言葉の似合う監督を、僕は知らない。弾ける波濤、暴れるマグロ、狂おしいほどに切ない青の世界、すべてが渾然一体となり、画面の向こうに漁師という生き方が浮かび上がってくる。
— クヌルプ (@qnulp) 2016年11月15日
第2位
監督:ジャック・クレイトン
公開:1999年
メモ: 炭鉱町からの脱出を誓う少年の「ロケットを打ち上げる」夢物語は、街中の人々を巻き込み発展してゆく。『アメリカン・グラフィティ』を彷彿とさせる「ここではないどこか」への少年の憧れや、対立する父親の、炭鉱を人生と定めた覚悟を、見事に描ききった傑作。死ぬほど良かった。
第1位
監督:宮崎駿
公開:2013年
メモ:やっぱり僕はこの作品が好きだ。でもそれは、主人公に感情移入するからではなく、純粋に夢を追い続けることの難しさを、自分に思い知らせてくれるからな気がする。大切な人を犠牲にしたり、大切な夢が誰かに利用されたり。そうまでして、何も帰ってこなかったり。
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