一貫性が無くても、2年休学してても、構わない。それがきみの人生。

就職活動が終わった。

あまり大変だと思うこともなく、最後まで極めてポジティブに就職活動に取り組めた。いろんな人と話しいろんな世界を見れるのが、本当に楽しかった。

自分はいろいろと幸運なのだろうと思う。

 

僕は、高校は理数科、大学も理学部という、傍から見れば理系バリバリの道に進んだ。海洋生物学者になりたいと思っていたからだ。

それが少しずつ、研究者ではなく、科学の面白さを伝えるようなビジネスがしたいと思うようになっていった。サイエンスとビジネスを両立させている企業はあまりないと思ったから、自分で作ろうと思った。それで、起業とはどういうことかを学びたいと思い、小さなIT企業で8カ月のインターンをした。

3年の夏、就職活動の一環である「夏インターン」の選考を受けまくった後、昔から行ってみたいと思っていた、海外インターンに挑戦することを決める。インドの謀略に絡め取られ、ビザが発行されるまで半年もかかってしまったが、なんとかインドの不動産の会社で11ヵ月のインターンをやり遂げた。この時点で、同じタイミングで大学入学した人たちから、2年間も遅れを取っていた。

そして帰国後、半年間の就職活動を経て、今の会社から内々定をいただく。

 

ちなみに、中学・高校ではずっと野球をしていたが、大学ではクラシックギターとスキューバダイビングのサークルに入った。ギターの方は部長をやったし、ダイビングは70本くらいは潜った(まあこれはうちのサークルの中だと相当少ない方だけど…)。

他にも、「さし飲み対談」と称して100人以上の人とお酒を飲んだり、学祭で足湯をやって大コケしたり、「役に立たないモノは面白いんだ!」ということを訴えるウェブサイトを仲間と一緒に運営したり、こんなブログを書いたり、まあ、いろんなことをやった。

 

僕は、やってみたいと思ったことには、すべて手を出し続けてきた。その結果、なんとも一貫性のない、かつ2周も周回遅れの大学生活が出来上がってしまった。

昔は、階段を一つずつ上がるように、きちんと人生を積み上げている人を見て、羨ましくなることがあった。

なんで僕はそうじゃないんだろうって、辛く思った時もあった。

興味を持ったことにとりあえず取り組んでみろって言う人は周りには少なくて、いや、言う人はそれなりにいたけど、実際にやっている人はそう多くなくて、反対にきちんと積み上げている人は僕の耳に痛いアドバイスをたくさんしてくれて、自分は本当にこれでいいのかって自問し続けていた。

 

今だから言える。僕には、これ以外の生き方は無かった、と。

仮に僕が学問を究めようと決意して、何かしら他のものに対する興味を封じ込めていたら、たぶん僕は、学問も究められず、他のことにも手を出せず、終わっていただろうと思う。

 

今、もしも僕と同じように、とにかくいろんなことに興味があって、でもその先に何が見えているのかわからない人がいたら。

自分の学部や経歴と、まったく関係のない仕事がしたいと思っている人がいたら。

大学を4年で卒業せず、何かしらやってみたいと思っている人がいたら。

今やりたいことを、やってみてほしい。

 

ゴールも見えない、他人に納得してもらうのも難しい、誰よりもまず自分が、何がしたいのかわからない…。

やっぱり、やめようか。そう思ってしまうかもしれない。そうすれば、大きなレールからヨコにもタテにも外れることなく、歩を進めることはできる。

それでいつか、「やっぱり、あの道だったのかなぁ」なんて思ってしまわなければ、それはとても効率の良い生き方なのかもしれない。

思ってしまわなければ、の話だ。

 

傍から見て、ちゃっかりした効率の良い生き方だったり、一貫性のある生き方だったりをしている人を羨んでも、自分がそうなれるとは、限らない。人には向き不向きがある。

周りで自分のような道を選ぶ人がいなくても、自分がその最初の人間になるんだと思って、一歩を踏み出してほしい。

大学2年遅れでも、理系出身でも、望んだ広告の仕事ができたように、きみも必ず、納得のいく進路が選べるはずだ。

幸運を、祈ります。